■特別例会 トーク&トーク
      「私の社会活動  -その意味と悩みを考える-」

日時:2000年5月14日(日) 午後1時30分〜4時

場所:桐生市立昭和公民館(桐生厚生病院北側)

トークする人:妹尾信孝(福祉教育アドバイザー)
       小和瀬英子(学校に行けない子のまわりで「手をつなぐ会」代表)
       清水一郎(わたらせ教育フォーラム)

司会進行:浅野良雄(わたらせ教育フォーラム)

報告: 
 まず、3名の「トークする人」から、それぞれ15分ずつ、活動を始めたきっかけや活動を続けていることの意味、そして現在の心境などをお話しいただきました。

 妹尾さんは、障害をもって生まれてきたということから、いじめや差別などさまざまな体験をされてきました。その体験を通して得た考えであり信念である、人と人が心で繋がることの大切さ、心がなければどんな制度も福祉行政も花開かないということを学校やさまざまな団体での講演で訴え続けていらっしゃいます。また最近は、頻発する凶悪少年事件の報道に接して、コミュニケーション、とりわけ挨拶の重要さを力説されています。

 小和瀬さんは、ご自身のお子さんが不登校状態となり、2年前から「手をつなぐ会」に入り、現在はその会の代表を務めていらっしゃいます。会は一人ひとりの会員に特別な指示や方針を与えるのではなく、自らが答えを出せるよう悩みを出し合ったり、安心感を得られるような集まりを行なっているとのことです。会の集まりに出られないほど深刻に悩んでいる会員もいますが、会報の発行で気持ちが繋がっているということです。最近の活動の中から気になることを二つ指摘されました。一つは、不登校生徒の親に限ったことではないが、どうも親の言動に常識を超えた理解のできない点が目立つこと、もう一つは、少年犯罪の報道で「ひきこもり」や不登校問題を短絡的に結びつけている傾向がみられるということ。

 不登校の問題では、親がどう変わるか、親が考え方をどう変えるかがポイントで、このことからも会の存在が大きいことを示しています。また、「点数、競争、学歴」主義のなかで「いい子」だから不登校になることもあり、不登校の問題は現代の教育制度と教育のあり方のゆがみを鋭く私たち親に突きつけているのではないか、という教育の本質に関する発言もありました。

 最後の清水さんは、学校時代のJRC(青少年赤十字)活動、親になってからの子ども会、育成会活動を通じて、常に子ども達の成長と教育に関心を持ち続け、やがて「わたらせ教育フォーラム」の活動につながったそうです。そして、「わたらせ教育フォーラム」の活動のなかで、ご自身は最も成長したと感じておられます。その後はPTA活動(中学校の会長、他)や「桐生フリースペース」の活動に力を注ぎ、学校も変わる、ということを実感されています。

 さて、3人の発言を受けて全員のフリートークに移りました。その中では、社会活動の内容や出発点は違っても、3人に共通していることは、人と人とのコミュニケーションを大切にし、しかも自然に楽しく実践されていること、さらにその活動がご自身の生き方につながっており、生き方と活動が不可分になっているという指摘がなされました。

 長い報告になってしまいました。参加者は19名。終了後、3名の「トークする人」を囲んでお茶をいただきながら、おしゃべりを楽しみました。(参加者10名)

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