●本が笑顔を運ぶ時
(須永京子、WEF会員、桐生市、「共育つうしん」62号)
 
 文字離れ、本離れと言われる昨今ですが、小学校図書室では毎日大盛況です。この「ハリー・ポッター」ブームも一役かってくれているのでしょうが、短い休み時間が混んでしまって、より短く感じますし、私自身、一人一人の子どもにゆっくり接することも出来ない程です。でも、これってとっても贅沢な悩みなのでしょうね?

 そう、図書室の私は「モモ」と言う名前になり、年齢は350才で、へたくそな魔法使い。(須永さんとか先生とか子どもたちに呼ばれると、恥ずかしくて本の間に隠れてしまいたくなるし、子どもたちもモモって呼んでくれます)そんなモモは、1年生〜3年生の図書の時間に読み聞かせを取り入れていて、45分の最後の20分は紙芝居や絵本を読んでいます。

 「モモ、今日は何を読んでくれるの?」「モモ、何冊読んでくれる?」……そんな子どもたちの笑顔に支えられ、先生方の理解に包まれて、紙芝居を手にワクワクしながら子どもたちの前に立つ、子どもたちはそれはそれは静かに聞き入って、そして、あっと言う間に物語の世界へ引き込まれます。

 元々子どもたちには、隣りに魔法使いやコロボックルがいて、大人になってしまって見えなくなった者たちとも不思議にすぐに友だちになれるのです。子どもたちと私は手を繋いで一緒に七つの海を飛び越え、三日月を滑り、時間泥棒を捕まえ、怪物を倒して、金銀財宝を手にして、全身で微笑む。毎時間そんな優しい温かな時間に包まれます。子どもたちの輝く瞳に本の世界はどれだけの夢やファンタジーや希望や不思議を映すのでしょう。本は子どもたちといつも友だちです。決して離れたりしないでしょう。

 子どもたちに笑顔を運ぶ本は、夢を作り、希望を未来へ繋ぐ道しるべとなる。それをちゃんと子どもたちも知っています。だから、今日も図書室は大入り満員大盛況! さぁ〜私は変身してモモになり、魔法使いになって呪文を唱えよう!! 今日はどんな本を読もうか? 今日もみんなと一緒に笑おう! 本が笑顔を運んでくれる!! そして、大人になったみなさんへ。「ハリー・ポッター」「ダレンシャン」シリーズは、もう、お読みになりましたか? 大人も夢中になる事、請け合いです。

 それに、それらの本を手にしていたなら、子どもたちに「おっ!」って一目置かれる事でしょう。あっ! 決して私は本屋の回し者ではありません。そう、本の国の回し者です。悪しからず。(小学校図書館補助員)

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