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●アメリカ滞在報告…通じない英語
(長友 誠、WEF会員、桐生市、「共育つうしん」61号) |
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| 11月22、23日はサンクスギビングデー(感謝祭)で休日、24、25日は土、日と4連休だった。娘の夫が家内と私を、車で30分くらいのところにある、植民地時代の町並みを復元したウイリアムズバーグに案内してくれた。ここには天皇が来たことがあるそうだ。 ニューヨークなどでは、いろいろな人種の人が目に付くが、ここでは欧米人一色といった感じである。遠くから観光旅行に来たというのではなく、割に近場の人が家族連れで来ている感じだった。そのためか、カメラをぶら下げている人にはほとんどお目にかからなかった。 屋台のようなところで何か買おうと立ち寄り、私は、アップルサイダーを“One apple cider.”と言って注文した。そしたら“ペラペラ”と何かを聞かれた。全然分からないので“Pardon?”と聞き返したら、また“ペラペラ”。日本ではこういう時ゆっくり話してくれるのだが……。又“Pardon?”ではきりがないので、瞬間どうしようかと思ったが、何だか「アルコール」と言っているように聞こえる。サイダーにアルコールを入れるなんてことは日本では無いが、ここではあるのかなと思って、“No.”とか何とか言っていたら、娘の旦那が飛んできて、「hotかcoldかと聞いているんですよ」と教えてくれた。今度は安心して“Cold, please.” 家に帰って娘にその話をしたら、「おとうさんは何年英語の先生をしていたん?」と言われてしまった。しかし、なんで「アルコール」と聞こえたのか考えてみた。“Hot or cold?”の発音で、まず hot の発音だが、アメリカでは「ホット」よりは「ハット」に近い発音をすることは知っていたし、生徒にも知識としても教え、発音練習もしてきた。しかし実際には私自身アメリカ人の発音には遠い発音をしてきたのだ。 それから、アメリカ人は t をほとんど省略するように発音する場合が多いようだ。例えば“I want to go.”を“I wanna go.”と発音し、またその通り書く。その辺を頭に入れて“Hot or cold?”をカタカナで書いてみると「ハロコウルド」となる。先頭のh と最後の d が耳にほとんど聞こえないとすると「アロコウル」と聞こえる。しかし、こんな分析をしたって、何の役にも立たない。要するに聞いて分かるためには、そういう場面でアメリカ人が普通のスピードでしゃべっているのを何回も聞くことだ。熱いサイダー(実態はジュース)も売っているということも分かってくる。 娘が本屋に連れていってくれた。真ん中辺に喫茶コーナーがあって、売っている本を見ながら飲み物やケーキを飲んだり食べたり出来る。何だったか飲み物を注文したら“Here ペラペラ ?”と聞かれた。目を白黒していると、娘が側で代わって答えてくれた。“Here or to go?”と言ったのだそうだ。日本では持ち出すことを‘take out’と言うが、どうもアメリカはそうではないらしい。でも本屋で飲み物を注文しそれを外に持ち出すことが出来るなんてことは、想像もしなかった。飲んでいる途中で、本を見に行き、喫茶室に戻ろうとしたら、ちょっと道が分からなくなった。カウンターの側を通ったとき、“Do you need something?”と聞かれた。これは不思議と分かった。アメリカ人でない年寄りがきょろきょろしていたので、ゆっくりとしゃべってくれたのだろう。 おもちゃ屋に行って、赤ん坊用のビデオテープを探したが、考えていた種類のものが見つからない。これは聞くしかないと思って、店員を探しに通路を少し歩いたら、ちょうど前をカートを押している女性店員が私の方を見てニコッと微笑んだ。ショッピングをしている人は欧米人が圧倒的に多いが、黒人(アフリカ系アメリカ人)もかなり目に付く。 しかしアジア系の人はほとんど目に付かない。その為か一時滞在者と思って微笑みかけてくれたのだと思ったが、客が誰であろうと、女性店員は客と目を合わせると微笑む人が多いということのようである。私が探しているものを説明したら、何とか分かったようで“ペラペラ”と教えてくれた。ここで“Pardon?”と聞き返すと、この間の二の舞いになるので、今度は“Will you speak more slowly?”と言ってみた。そしたら“ペラペラ”と言いかけて気が付いたらしい。 “Oh, I am sorry.”と言ってから、ゆっくりしゃべってくれた。要するに自国の言葉を異常にゆっくりしゃべるなんてことは、日常生活であまりないのであろう。もっとも我々だってそうだろう。反対に、日本にいる英語国民は、周りが日本人ばかりだから異常にゆっくりしゃべることに慣れているのだということを改めて思い知った。 ------------------------------------------- この記事は、長友さんがご家族の用事で1カ月ほど滞在したアメリカからE-メールで送ってこられたものを元に再編しました。(編集者) |
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