●子育ての楽しさ……??
(桜井 敏子、WEF会員「共育つうしん」56号、2001年2月掲載)
私の子どもは今保育園へ通っています。5才で年中さんです。年少の頃から通っているので2年目です。
それは、保育園1年目、園のことが色々とわかりかけた頃(12月頃)のことでした。ある日のこと、急に、「保育園に行きたくない」と言い出し、子どもなりに色々と理由を言いならべました。私は、子どもの気持ちも聞いてあげたい、また、保育園側の言っていることも間違いではないと思い、どうしたらよいか悩んだり考えたりしていました。桐生フリースペースなどでよく相談にのっていただいたり、友だちにも相談にのってもらったり、精神的にはすごく助けられました。
でも、悩む日は続きました。そんな頃、子どもが毎日のように、夜になると熱を出し、朝になると37度に下がる日々が続きました。私はあまり気にせずにいました。熱のこわさを知らなかったのです。ある日、私は気分転換も含め、子どもと泊りがけで姉の家へ出掛けたのです。次の日の朝、子どもは元気がなく、私によりかかってばかりいました。すると、急に立ち上がったかとおもうと、ひきつけたまま意識を失って倒れてしまったのです。
私は「救急車を呼んで」と叫ぶのが精いっぱいで、子どもの様子を見ながら何もすることができませんでした。「頑張れ」「神様助けてください」と願うことしかできず、何が何だかわかりませんでした。救急車の来るのが遅く感じられました。救急車に乗っている人たちが、「お母さん、しっかりして。子どもさんのそばにいてやってください。熱性の痙攣だと思いますよ」と言いました。でも、不安で不安で……。姉たちが一緒にいてくれたのでとても助かりました。病院で診てもらい、脳の方は大丈夫でしょうと言われ、ホッとしましたが、これはくせになるので気をつけてくださいねとも言われました。救急車が来るまでの間の観察はお母さんがきちんとしてくださいとも言われました。つまり、冷静になれということです。
そのあと、2、3日熱が下がらず、こわかったです。そして、ニコッと笑って話してくれたとき、私は「生きてさえいてくれれば保育園なんか行かなくてもいいや」と開き直っていました。そして保育園の先生に自分の気持ちを話し、「当分休ませます」と言ってきてから、少しの間、楽な日々が続きました。
1月ほどたった頃、子どもに、「保育園、行ってみようか」と言ってみました。「とりあえず午前中だけ行って帰ってこよう」と言って連れていきました。先生も「焦らずでいいですよ」と言ってくれたので、ホッとしました。それが2、3週間続いたある日、子どもが「1日行ってみようかな……」と言いました。信じられないと言っては自分の子どもに申し訳ないのですが、びっくりしました。子どもなりに考えて成長したのだろうと思うと、嬉しくてしかたないのと同時に、待つのはつらいけど、子どもが自分でその気になるまで待っていて(見守る)あげるのも親の「仕事」だと思いました。そして子どもの強さも感じました。そんな子どもが今では元気よく保育園へ通っています。
最近、私と子どもの日課として、夜寝るときにお互いに今日あったことを話すようにしています。つい先日、子どもがとても辛い顔をしながら、「今日うそついたの」と言ってきました。「どういううそついたの?」と聞くと、一人の子どもに対して、4〜5人くらいで「だいきらい」と言ったそうです。でも、うちの子は、その子のことが好きだったそうです。だから「うそをついたのだ」と……。
そしてうちの子に「どうしたの?」と聞くと、あとでその子のところへ行き、耳もとで「私は○○ちゃんのこと好きだからね」と言ったと、私に話してくれました。私は複雑な気持ちになりました。でも子どもに、「その子は、おまえが耳もとで『好き』と言ってくれたこと、とても嬉しかったと思うよ。偉かったね」と言いました。(ちなみに、うちの保育園は、年中と年長さんが同じクラスなので、子どもなりの上下関係があるみたいです)
このことをどう受けとめればいいのかな……。子どもにとっても難しい世の中なのかな……と。一種のイジメ?と思ったのは私だけなのでしょうか? 親は子どもをどこまでフォローしてあげればいいのでしょうか? とても考えさせられた出来事でした。
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