左の写真は、当院にて行われたGBRの症例です。かなり、見ずらいですが、24(真ん中に見える大きな歯)の奥にインプラントが埋入されています。 H17年の6月に25の歯が破折してしまい、やむなく抜歯をしました。その後、3ヵ月後の9月にインプラントの埋入手術を行いましたが、表側の骨がなくて、同時にGBRを施しました。その後、6ヵ月後のH18年3月に2回目の手術を行い、インプラントの回りに骨ができている事を、確認した後、術後他の歯の根の治療をしたため、H18年の6月に冠を被せて治療を終了する予定です。 このように、インプラントにGBRを併用すると治療期間が、かなり長引きます。
左の写真は、実際のGBRの術中の様子です。上の3枚の写真は、歯を抜いた後にすぐにインプラントを埋入して、GBRをして骨をつくった症例です。下の6枚の写真は、あらかじめGBRをして骨幅を増やした後、インプラントを埋入した症例です。(この症例は、スイスからの提供資料で、当院の症例ではありません。)
GBRとは、インプラントを入れる時に骨幅が少ない時や、骨欠損がある所に行われる骨の再生療法です。骨幅の少ない所や骨欠損部位に代用骨を置き、その上から特殊な膜を置き歯肉を閉じます。膜を置くことによって外胚葉性の組織(上皮組織)の侵入を、防ぐわけです。このおかげで、膜の中では骨などの結合組織が、増えていくわけです。
GBR
左の2枚のレントゲン像は、平成15年に47(右下の奥から2番目の歯)にエムドゲインを行った症例です。この様に歯槽骨は再生しますが、患者さん自身のお手入れ(プラークコントロール)や、定期的な歯周治療は、必ず行わなくてはなりません。
左のレントゲン像は、平成14年に27(左上の一番奥の歯)にエムドゲインを、行った症例です。歯の周りの歯槽骨が再生できたのが、確認できると思います。これだけ再生させるには、最低1年位はかかります。再生の速度の遅いのもエムドゲインの特徴だと思います。
エムドゲインとは、スウェーデンのビオラ社で扱っているエナメルマトリックス蛋白の事です。エナメルマトリックス蛋白とは、歯の萌る前の歯胚といった歯の素の内の組織の一部のことです。これを培養して作ったのが、エムドゲインです。
エムドゲインは、歯周病により失われた歯槽骨を再生するのに使われます。ただし、全ての吸収された歯槽骨を再生できるわけではありません。Complicateの分類の垂直性骨欠損のみ再生が、可能です。それも全ての症例で同じ様に歯槽骨が再生できるわけでもありません。やや不安定なばらつきがある再生療法であると、思われます。
エムドゲイン
再生治療とは、失った組織を蘇らせる治療の事をいいます。歯科においては、骨、歯槽骨、歯肉の再生治療が、行われています。最新の再生治療では、組織分化幹細胞を使い歯までも蘇らせる治療も試みられています(名古屋大学口腔外科上田 実教授による)。
当院においては、エムドゲインとGBRといった骨、歯槽骨を対象にした最も基本的な再生治療を、行っています。上顎骨や歯肉の再生治療などの大掛かりな手術は、専門の病院や医院に委託しております。
再生治療
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